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名古屋市の法人市民税の仕組み【均等割・法人税割】

この記事の対象読者:名古屋市内で会社設立をした方、またはこれから会社設立をする方で、名古屋市の法人市民税がどのような仕組みになっているかを知りたい方に向けて書いています。

法人市民税の仕組み

法人市民税の仕組みを示すイラスト

名古屋で会社設立をした後、名古屋市に納める税金のひとつが法人市民税です。法人市民税は、資本金等の額や従業者数に応じて決まる「均等割」と、法人税額に応じて決まる「法人税割」の2つで構成されています。名古屋・愛知で会社設立をした方は、この2つの仕組みを理解しておく必要があります。

会社設立の準備をしている段階では、登録免許税や定款認証手数料といった初期費用に目が向きがちですが、法人市民税は会社設立後、毎年継続的に発生する税金です。名古屋・愛知で会社設立をする方は、初期費用だけでなく、こうした継続的な税負担も見据えて資金計画を立てておくことをおすすめします。

個人事業主として活動していた方が法人化して会社設立をする場合、所得税から法人税・法人市民税への切り替わりで、税金の仕組みそのものが変わります。名古屋・愛知で個人事業から法人成りをする方は、この記事で紹介する法人市民税の仕組みを、会社設立前の資金計画に組み込んでおくことをおすすめします。

法人市民税という名前から、名古屋市に法人税を納めるものと誤解する方もいますが、法人税そのものは国税であり、税務署に申告・納付します。法人市民税はあくまで名古屋市(または本店所在地の市町村)が独自に課す地方税で、法人税とは別に発生するという整理を、名古屋・愛知で会社設立をする方はまず押さえておいてください。

出典 名古屋市「法人市民税(あらまし・税率)」

均等割の年額(2026年4月1日更新時点)

法人市民税均等割の年額を示す図解

名古屋市の法人市民税の均等割は、資本金等の額が1千万円以下かつ従業者数50人以下の場合は年額5万円です。資本金等の額が1千万円超1億円以下かつ従業者数50人以下の場合は年額13万円になります。名古屋・愛知で会社設立をしたばかりの中小企業の多くは、資本金1千万円以下でスタートすることが多いため、年額5万円のケースに該当することが一般的です。

資本金1千万円超の場合の均等割年額を示す図解

この金額は2026年4月1日時点で名古屋市が公表している情報にもとづいています。均等割の金額は資本金等の額と従業者数の組み合わせによってさらに細かく区分されているため、正確な金額は名古屋市の公式ページで最新の情報を確認してください。

均等割は、事業年度の途中で会社設立をした場合、月割で計算されます。名古屋・愛知で会社設立をした初年度は、設立日から事業年度末までの月数に応じて金額が調整されるため、満額の年額がそのままかかるわけではありません。この点も、会社設立初年度の税負担を見積もる際に押さえておくとよいでしょう。

たとえば9月に会社設立をして3月決算にした場合、初年度は7か月分の均等割が月割で計算されることになります。名古屋・愛知で会社設立をする際、決算期をいつに設定するかによって初年度の均等割の負担額が変わってくるため、決算期の決め方は税理士と相談しながら検討する価値のあるポイントです。

従業者数が均等割の区分に影響する点も見落とされがちです。名古屋・愛知で会社設立をしたばかりの会社は、代表者1人・従業員数名という体制が多く、ほとんどの場合は従業者数50人以下の区分に該当します。事業拡大にともなって従業員数が増える見込みがある方は、将来的にこの区分が変わる可能性があることも念頭に置いておくとよいでしょう。

出典 名古屋市「法人市民税(あらまし・税率)」

法人税割の税率

法人税割の税率を示すイラスト

法人税割は、法人税額を基準に計算されます。名古屋市では、資本金1億円以下かつ課税標準法人税額が年2,500万円以下の法人は6.0%、それを超える法人には8.4%の超過課税が適用されます(2026年4月1日更新時点)。名古屋・愛知で会社設立をしたばかりの中小企業の多くは、6.0%の税率が適用されるケースに該当します。

法人税割は、法人税額に税率をかけて計算されるため、所得がなければ法人税割自体は発生しません。名古屋・愛知で会社設立をしたばかりの会社が赤字である場合、法人税割は課税されませんが、次にお伝えする均等割は所得の有無にかかわらず課税されるため、混同しないよう注意してください。

名古屋・愛知で会社設立をしたばかりの会社の多くは、資本金1億円以下・課税標準法人税額2,500万円以下という条件に該当するため、6.0%の税率が適用されるケースがほとんどです。8.4%の超過課税が適用されるのは、事業が大きく成長し、法人税額が一定水準を超えた場合に限られます。

超過課税は、大都市特有の財政需要に対応するために設けられている仕組みで、名古屋市に限らず複数の自治体で採用されています。名古屋・愛知で会社設立をしたばかりの会社がいきなりこの超過課税の対象になることはまずありませんが、事業が成長した将来のタイミングで対象になる可能性があることは、頭の片隅に置いておくとよいでしょう。

出典 名古屋市「法人市民税(あらまし・税率)」

赤字でも均等割はかかる

赤字でも均等割はかかることを示すイラスト

重要 法人市民税の均等割は、会社の所得が赤字であっても納付する必要があります。名古屋・愛知で会社設立をしたばかりで、事業がまだ軌道に乗っていない方も、この点を必ず押さえておいてください。法人税割は所得に応じて計算されるため赤字であれば発生しませんが、均等割は所得の有無にかかわらず課税されます。

出典 名古屋市「法人市民税(あらまし・税率)」

申告と納付の時期

申告と納付の時期を示すイラスト

法人市民税は、原則として事業年度終了後2か月以内に申告・納付する必要があります。名古屋・愛知で会社設立をした方は、法人税の申告とあわせて、法人市民税の申告書も期限内に提出することになります。会計や税務の手続きに不安がある場合は、税理士に依頼することで、これらの申告漏れを防ぎやすくなります。

申告期限を管理することを示すイラスト

会社設立初年度は、事業年度の設定によって決算日が変わるため、申告期限も個々の会社で異なります。名古屋・愛知で会社設立をしたばかりの方は、決算日から2か月後の申告期限をカレンダーに記入し、余裕を持って準備を進めることをおすすめします。

申告期限に間に合わない場合、事前に税務署や名古屋市の窓口に申請すれば、一定の要件のもとで申告期限の延長が認められることもあります。ただし延長が認められても納付自体の期限は別に定められている場合があるため、名古屋・愛知で会社設立をした方は、延長の可否と納付期限を混同しないよう注意してください。

期限内に申告・納付ができないと、延滞税や加算税といった追加の負担が発生する場合があります。名古屋・愛知で会社設立をしたばかりで、初めての決算・申告を迎える方は、余裕を持ったスケジュールで書類を準備し、疑問点は早めに税理士や税務署に確認しておくことをおすすめします。

出典 名古屋市「法人市民税(あらまし・税率)」

申告先の確認

申告先の確認のチェックリスト

名古屋市の法人市民税の申告先は、本店所在地の区によって担当の市税事務所が分かれています。名古屋・愛知で会社設立をした方は、自分の本店所在地がどの市税事務所の管轄になるかを、名古屋市の公式サイトで確認しておくことをおすすめします。愛知県内の名古屋市以外の市町村で会社設立をした場合は、その市町村の税務担当窓口が申告先になります。

法務局の管轄が本局・岡崎支局の2区分であるのに対し、市税事務所の管轄は名古屋市内でも区ごとに細かく分かれています。名古屋・愛知で会社設立をする際、法務局の管轄を確認したからといって市税事務所の管轄も同じだと思い込まず、それぞれ別々に確認する習慣をつけておきましょう。

県税・国税の窓口は別途確認することを示すイラスト

法人市民税は名古屋市(または各市町村)への申告ですが、これとは別に、法人県民税・事業税は愛知県の県税事務所へ、法人税は国税として税務署へ、それぞれ別に申告する必要があります。名古屋・愛知で会社設立をした方は、この3つの申告先を混同しないよう整理しておくことをおすすめします。

出典 名古屋市「法人市民税(あらまし・税率)」

まとめ:赤字でも申告・納付は必要

まとめとして赤字でも申告・納付が必要であることを示すイラスト

名古屋で会社設立をした後は、法人市民税の均等割と法人税割という2つの仕組みを理解し、赤字であっても均等割は必ず納付する必要があることを押さえておいてください。名古屋・愛知で会社設立をした方は、申告先の市税事務所を確認したうえで、期限内に申告・納付を行うようにしましょう。

出典 名古屋市「法人市民税(あらまし・税率)」

法人市民税の具体的な計算や申告手続きに不安がある方は、税理士に相談することをおすすめします。当メディアの「税理士」カテゴリーでは、税理士への相談タイミングや選び方についても解説していますので、あわせてご覧ください。

名古屋・愛知で会社設立をしたばかりの方にとって、税金の仕組みは複雑に感じられるかもしれませんが、均等割・法人税割という2つの構成要素と、赤字でも均等割はかかるという原則さえ押さえておけば、大きな誤解は避けられます。次の記事では、名古屋市とは別に発生する愛知県の法人県民税・法人事業税について、あわせて整理します。

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